KMMグループ

東海市総合防災訓練に救護班として参加協力して参りました。

令和元年11月23日

本年度は明倫小学校で、大規模な東南海地震を想定した防災訓練が行われました。

この訓練は、地震による被害を最小限に止めるため、市及び防災関係機関、並びに自主防災組織等を中心とする地域住民が一体となり、緊密な連携と協力のもとに、総合的かつ実践的な防災訓練を実施することにより、関係機関相互の協力体制を確立させるとともに、市民一人ひとりの自助・共助の防災意識の高揚を図り、本市の防災体制を強化することを目的とするものです。

この訓練に救護班として参加協力して参りました。

 

倒壊した建物から救助者を救助する訓練です

バケツリレーと消化器による消火訓練です。

消火は火元に対して行う事を原則としますが、油火災は直接消火する事で、かえって油が飛び散り火災が拡大する恐れが有るそうです。消化液を壁等に反射させ消化しなければならないそうですが、緊迫した状況でその判断をする事は、常に訓練に参加していても難しい事だと感じました。また、毛布の様な大きな布をかぶせる事も有効だそうです。

救護活動の説明です

傷病者が運び込まれてくると、先ずトリアージが行われます。

災害時に多数の傷病者が同時に発生した場合、傷病者の緊急度や重症度に応じて適切な処置や搬送を行うために、傷病者に治療優先順位を決めることを言います。ある意味、死亡確認に近い判断がなされますので、非常に重大で繊細な仕事になります。

トリアージタッグ表

赤タッグ

最優先の症例で緊急治療もしくは直ちに病院搬送が望ましい状態です。生命の危機的状態にある症例で、気道閉塞または呼吸困難、重症熱傷、心外傷、大出血または止血困難、解放性胸部外傷、ショックなどがこの病態です。

黄タッグ

優先度第2位の状態で、赤タッグの対応が終了次第治療にあたる病態です。2~3時間処置を遅らせても悪化しないと考えられる疾患で、熱傷、多発または大骨折・開放骨折、脊髄損傷、意識のある頭部外傷などです。通常なら優先的に治療されてもおかしくない疾患ですが、災害時は赤タッグが優先されます。

緑タッグ

優先度が低い状態で、軽症で医師以外でも手当てができると考えられる疾患です。小骨折、外傷、小範囲熱傷、(体表面積の10%以内、気道熱傷なし)などで、鎮痛剤や湿布、添え木での固定、消毒などを行います。歩行できる方は、間違いなくここに分類されます。

0

黒タッグ

死亡もしくは回復の見込みがない状態です。死亡診断と同等の判断になりますので、慎重に丁寧に判断することになります。呼吸をしていない、脈が触れないなど生命兆候のない症例です。平時なら時間をかけて心肺蘇生術を行い、救命を目指しますが、災害時は最低限の処置しかしないことになりますが、これが災害時のあり方です。

災害時の救急搬送は道路状況も悪く、自衛隊の協力による搬送も行われます。

 

素晴らしい秋晴れのもと行われた防災訓練ですが、天気とは裏腹に必ず来るであろう現実に、緊張感を持って活動する事が出来ました。

常に防災意識を持ち、緊急事態の対応に備える様に努めましょう。

本日参加協力頂きました市及び防災関係機関、並びに自主防災組織等を中心とする地域住民の皆様。

お疲れ様でした。

 

秋の作品です


 

秋の味覚である、栗やキノコをちりばめました。

栗の型で大きな花を作りキノコは表情豊かでとても賑やかですね。

どんぐりが2つリスが一匹隠れていますが、わかりますか?

秋のモミジの紅葉も綺麗ですねぇ~